信用情報を確認し、支払いと生活を一つずつ立て直す

クレジットカードやローンへ申し込んでも、何度も審査に通らない。そんな場合は、やみくもに新しいカードへ申し込み続ける前に、まず自分の信用情報を確認してみることをおすすめします。

一般に「金融ブラック」と呼ばれる状態でも、本人が自分の信用情報を確認しない限り、実際にどのような情報が登録されているのかは分かりません。まずは信用情報機関へ情報開示を申し込み、自分の契約内容や支払状況などを確認するところから始めましょう。

まずは信用情報を開示して確認する

クレジットカードやローンの審査に通らないからといって、必ずしも信用情報に問題があるとは限りません。

審査基準はカード会社や金融機関ごとに異なり、審査に落ちた具体的な理由は通常公開されません。そのため、自分で確認できる情報から整理していくことが重要です。

  • 支払いの遅れが登録されていないか
  • 現在の契約状況はどうなっているか
  • 残債がどのくらいあるか
  • 過去のクレジット契約がどう登録されているか

CICで信用情報を確認する

CICでは、加盟しているクレジット会社などから登録されたクレジット契約、申込内容、支払状況、残債額などを確認できます。インターネット開示は、スマートフォンやパソコンから申し込めます。

開示手数料

500円

支払い方法

  • PayPay
  • 楽天ペイ
  • キャリア決済
  • CIC指定のクレジットカード
  • デビットカード

※利用できるカードや決済条件があります。

ポイント

マイナンバーカードなど必要な本人確認条件を確認したうえで、公式サイトから申し込んでください。開示結果はPDF形式で確認できます。

CIC公式サイトで信用情報開示方法を確認する

JICCで信用情報を確認する

JICCでは、加盟する消費者金融会社、クレジット会社、金融機関などに登録されているローン・クレジットの契約内容や返済状況を確認できます。スマートフォンから専用アプリを利用して開示を申し込めます。

本人確認

スマホ申込では、マイナンバーカードによる本人認証を利用します。

開示手数料

700円(税込)

支払い方法

  • クレジットカード
  • 携帯キャリア決済

※iPhoneから申し込む場合、携帯キャリア決済を利用できないため、最新条件をJICC公式サイトで確認してください。

開示結果

スマホ申込の場合、開示結果はアプリから受け取れます。通常、受け取りまでの目安は1~3日程度です(土日祝日・年末年始を除く)。

JICC公式サイトで信用情報開示方法を確認する

スマホで申し込みできない場合

スマートフォンで手続きできない場合でも、信用情報機関によっては郵送による開示手続きがあります。スマホ申込と郵送申込では、次の条件が異なる場合があります。

  • 手数料
  • 必要書類
  • 本人確認方法
  • 受け取り方法

郵送を利用する場合は、必ず各信用情報機関の公式サイトで最新の申込方法を確認してください。

「金融ブラック」と決めつける前に確認したいこと

  • 最近クレジットカードへ何社も申し込んでいないか
  • 携帯電話端末の分割払いを遅延していないか
  • クレジットカードの支払いを遅らせたことがないか
  • カードローン・消費者金融などの残債が多くないか
  • 解約したと思っている契約が残っていないか
  • 心当たりがない場合は?

    CIC・JICCで自分の信用情報を開示して、登録内容を確認してみましょう。

審査に落ちたら、すぐ次へ申し込む前に

審査に落ちると、焦って別のクレジットカードへ次々申し込みたくなることがあります。しかし、まずは自分の状況を把握することを優先してください。

信用情報の開示結果を確認してから、自分に合った方法を考えましょう。

  • クレジットカードを再検討する
  • デビットカードを使う
  • プリペイドカードを使う
  • デポジット型クレジットカードを検討する

クレジットカードが作れない間の選択肢

デビットカード

銀行口座残高の範囲内で利用するカードです。後払いのクレジットカードとは仕組みが異なります。

普段の買い物やネット決済に加え、対応するカード・サービスではスマホ決済にも利用できます。GMOあおぞらネット銀行V NEOBANK楽天銀行などを比較する際は、カードの機能だけでなく、ATM・振込手数料や入金のしやすさなど、銀行口座の使いやすさも確認しましょう。利用できない取引や決済方法はカードごとに異なります。

銀行・デビットカードを見る

デポジット型クレジットカード

事前に保証金を預け、その保証金を基準に利用可能枠が設定されるタイプです。所定の審査があります。

対応する加盟店では通常のクレジットカードと同様に買い物に使えますが、保証金とは別に利用代金の支払いが必要です。Nexus Cardライフカード デポジット型modeccaを検討する際は、必要な保証金、年会費、利用枠を比較しましょう。保証金を預ければ必ず発行されるわけではなく、利用できる機能にも商品ごとの条件があります。

Nexus Cardなどのデポジット型カードを見る

クレジットカードの選び方

年会費や利用目的、支払い方法などを整理し、自分に合うカードを改めて比較できます。

三井住友カード(NL)コスモ・ザ・カード・オーパスエポスカードなどを比べるときは、年会費と基本還元率に加え、よく使う店舗での特典やポイントの使い道を確認しましょう。スマホ決済との相性や上乗せ還元の対象条件も、自分の普段の支払い方に合うかが判断のポイントです。

クレジットカードの選び方を見る

信用情報を確認した後に考えること

開示結果を見ても、クレジットカード会社が審査に落とした具体的な理由までは分かりません。信用情報に問題が見当たらない場合でも、次のような信用情報以外の要素が影響する場合があります。

  • 年収
  • 勤続年数
  • 申込状況
  • 他社利用状況
  • 各カード会社独自の審査基準

信用情報に問題が見当たらないことは、審査通過を保証するものではありません。

信用情報に問題が見つかったら、まず整理することから

CICJICCの信用情報開示で、延滞や「異動」などの情報が確認できた場合は、新しいクレジットカードを次々と申し込む前に、まず現在の支払い状況を整理することが大切です。

未払いの債務があっても、生活費を削って無理に一括返済しようとする前に、現在の収入や生活費を考え、毎月無理なく支払える金額について債権者や金融会社へ相談する方法があります。

返済額や返済期間の見直しができる場合もあるため、まずは放置せず、返済を続けられる形に整えることを優先しましょう。返済条件の変更には相手方との合意が必要です。自己判断で支払いを止めたり、金額を減らしたりしないようにしてください。

長期間返済が難しい場合には、次のような方法が検討されることもあります。

  • 返済条件の見直し
  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産
  • 時効に関する手続き

ただし、法的な手続きにはそれぞれ条件や影響があります。自己判断で進めず、必要に応じて弁護士・司法書士・法テラスなどの専門家・相談窓口へ相談してください。古い債務で時効が気になる場合も、支払いや返済の約束をする前に専門家へ確認しましょう。

債務整理や個人再生について具体的に相談したい場合は、借金問題を専門的に取り扱う法律事務所へ相談する方法もあります。たとえば、弁護士法人イストワール法律事務所では、債務整理や個人再生に関する相談を受け付けています。

個人再生について詳しく知りたい方は、「後悔しない個人再生するなら!」の案内もご確認ください。

支払いを立て直しながら、使える決済手段を確保する

返済計画を整えた後は、普段の生活で使える決済手段も確保しておくと便利です。

銀行口座から直接支払うデビットカードやプリペイドカードは便利ですが、一般的にはクレジットカードの利用実績とは性質が異なります。

そこで選択肢のひとつになるのが、デポジット型クレジットカードです。

デポジット型カードという選択肢

デポジット型クレジットカードは、あらかじめ保証金を預け、その範囲を基準として利用限度額が設定されるタイプのクレジットカードです。

福ナビでは、選択肢のひとつとしてNexus Cardを紹介しています。たとえば保証金5万円で契約した場合、利用できる金額もその範囲を基準として設定されます。

余裕がある場合は、保証金を増やすことで利用可能枠を広げられる商品もあります。ただし、Nexus Cardの入会や増枠には所定の審査があります。年会費・発行費用・保証金の返還条件なども、公式の案内で確認してください。

生活費や返済資金を削ってまで保証金を増やす必要はありません。無理のない金額から始めてください。保証金は毎月の利用代金の支払いとは別に必要です。

一番大切なのは「使ったら必ず期日までに払う」

カードを持てたからといって、無理に利用額を増やす必要はありません。重要なのは、次の基本を続けることです。

  • 支払える金額しか使わない
  • 支払日を忘れない
  • 延滞しない
  • 毎月無理のない範囲で利用する

半年、1年と継続して、まずは自分自身の家計管理を安定させることを目標にしてください。

デポジット型カードを利用したからといって、将来ほかのクレジットカードの審査に必ず通るわけではありません。カード会社ごとに審査基準は異なります。

メルカリをよく使う人なら、メルペイも選択肢

普段からメルカリを利用している方は、買い物や不用品販売など、普段の取引を続けながらメルペイを利用する方法もあります。

私は、普段の買い物をメルカリで行いながら、支払いをきちんと続ける方法も選択肢のひとつだと考えています。

メルペイの後払いサービスには独自の審査がありますが、具体的な審査基準は公開されていません。

メルカリを日常的に利用する方であれば、無理のない範囲で利用し、取引や支払いをきちんと行うことを心がけましょう。

利用可能になった場合も、使いすぎず、必ず支払える範囲で利用することが大切です。利用を検討する際は、福ナビのメルカードの紹介メルペイなどの決済サービスの説明と、メルカリ公式の審査案内を確認してください。

次のクレジットカードを申し込むなら焦らない

支払いを安定して続けられるようになったら、必要に応じて一般のクレジットカードを検討する方法もあります。

ただし、短期間に何枚も申し込むのは避けてください。カード会社ごとに審査基準は異なり、審査に通ることを保証できるカードはありません。

福ナビでは、Amazon Mastercardなど一般的なカードも紹介しています。

Amazon Mastercardについて

Amazonをよく利用する方なら、Amazon Mastercardも将来的な候補のひとつです。

Amazonでの買い物との相性がよく、入会キャンペーンが実施されている場合もあります。ただし、具体的な審査基準は公開されていません。申込条件や特典の適用条件は、公式サイトで確認してください。

カードが増えても「使える額=使っていい額」ではない

一般カードやメルペイなどが使えるようになると、以前より決済できる場所が増えます。しかし、利用可能枠いっぱいまで使う必要はありません。

返済は、住居費や食費など生活に必要なお金を確保し、合意した返済計画に沿って続けることが前提です。難しくなったときは、一人で抱えず早めに相談してください。

ポイントも無理なく活用する

生活や支払いが安定してきたら、Vポイント、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、PayPayポイントなど、自分が普段利用するサービスのポイントも活用できます。

ポイントをもらうために余計な買い物をするのは本末転倒です。普段必要な支払いの範囲でポイントを貯める、という考え方を大切にしましょう。

いわゆる「ポイントの二重取り」は、対象の支払い方法やチャージ、還元上限などによって条件が異なります。無理なチャージや複雑な使い分けを増やさず、各サービスの最新条件を確認してください。規約や還元条件の変更によって、以前と同じ方法が使えなくなる場合もあります。

よくある質問

審査に落ちた理由は信用情報を開示すれば分かりますか?

開示で契約内容や支払状況などは確認できますが、カード会社や金融機関が審査に落とした具体的な理由は分かりません。

信用情報を確認すれば審査に通りますか?

信用情報の開示は現在の登録内容を確認する手続きです。開示したことや問題が見当たらないことによって、審査通過が保証されるものではありません。

CICとJICCの両方を確認する必要がありますか?

加盟会員や登録される情報の範囲が異なるため、確認したい契約先がどの信用情報機関に加盟しているかを各社や各機関の公式サイトで確認してください。

スマートフォンで申し込めない場合はどうすればよいですか?

郵送で申し込める場合があります。手数料、本人確認書類、受取方法はスマホ申込と異なるため、各信用情報機関の最新案内を確認してください。

再スタートは一気にではなく、一つずつ

信用情報に問題があると分かったとき、焦って何枚もカードへ申し込んでも状況が良くなるとは限りません。

まず現在の支払いを整理する。

次に、約束した支払いをきちんと続ける。

必要であればデビットカードやデポジット型カードなど、今利用できる決済手段を使う。

そして家計が安定してから、必要なカードやサービスを少しずつ検討していく。

遠回りに見えても、この順番の方が生活を立て直しやすくなります。

審査に通ることだけを目的にするのではなく、「二度と支払いに困らない状態を作ること」を最終的な目標にしてください。